眩しいサインを見ただろう別館

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読書「殺人犯はそこにいる」

年末に始まったAmazonドラマ「チェイス」。
面白そうだけど手を付けずにいたらネットで無断盗用ではないかと盛り上がっていたのをきっかけに知った。
そんなネット記事を見ていくと本作が気になり、先週Kindle版をポチった。

殺人犯はそこにいる (新潮文庫 し 53-2)

殺人犯はそこにいる (新潮文庫 し 53-2)

これは著者でジャーナリストの清水さんが実際に行った足利事件などを含む5件の少女誘拐・殺人事件のドキュメント。
これを読む前は、少女の誘拐事件があったとか、昔の事件でDNA鑑定で逮捕されたが 再審で10年以上あとに無罪になったというニュースがあったような気がするくらいの知識であった。

読み始めると、いろいろ思うところがある。
・ジャーナリストとして真実を追う姿勢
・専門ではない知識も調べたり、専門家に聞いたりして自分が納得するまで探求する
・DNA型鑑定というものを初めて知った
・情報を出すタイミング・駆け引き

残忍な事件、被害者や無罪の罪で囚われた方の苦しみ、警察・検察の対応に苛立つ思いもあるけど、 何よりジャーナリストとしての姿勢に感動をした。

読んだあと知ったのだが、以前、書店で話題になった「文庫X」がこの本だと知った。
確かにこの本はたくさんの人に知って欲しい本だと思うので、そういう扱いにするのも納得である。

最後に「チェイス」が途中で配信が止まっているようだけど、まだ公開されているので1話だけ見てみた。
豪華なキャストで導入部や登場人物は違えどほぼ同じ事件を扱っていてこれは盗作と言われても仕方ないと思った。