mixiやTwitterをやっているが、世界的な広がりを見せているフェイスブックについて
ほとんど知識がなかったことや、ソーシャルメディアというものの可能性とかに
ついて知りたかったので、年初ごろに読んでみた。
ソーシャルメディア維新 ?フェイスブックが塗り替えるインターネット勢力図? (マイコミ新書)
- 作者: オガワカズヒロ,小川浩,小川和也
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2010/10/23
- メディア: 新書
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4章構成になっている。
- 第1章 世界最強のグーグルが恐れを抱くフェイスブックの正体
- 第2章 フェイスブックを中心としたソーシャルメディア企業群の動向
- 第3章 ソーシャルメディアに寄生して成長する新しいEC ~ソーシャルコマース
- 第4章 次なる10年へ ~ソーシャルメディアはリアルとウェブの融合を加速させるか?
自分が感じたポイントを幾つか。
2010年3月に米国でのアクセス数の多いウェブサイトがグーグルを抜いて
フェイスブックがトップになったようだ。
フェイスブックの魅力はまだわからないが、mixiをやっているので、アクセス数が
検索エンジンやツールより、SNSの方が多くなるのはよくわかる。
「グーグルがウェブ上の情報を整理してくれるのであれば、フェイスブックは
ウェブ上の情報を自分好みにパーソナライズしてくれる存在になろうとしている」
という表現があった。
これはなるほどと思った。最近、仕事でも情報爆発していく中でどう欲しい情報を
提供するかといったことを考えていたので、フェイスブックの狙いはまさに
今後必要になってくると感じた。
4章にソーシャルメディアが政治も変えるということで、オバマ大統領が
SNSやフェイスブック、ユーチューブなどのソーシャルメディアを駆使して
直接コミュニケーションを取ったというのがある。直接コミュニケーション取れることで
親近感が沸くのだろうか。
また、最近のエジプトのデモといい政治に影響を与えるのが良く理解できる。
グルーポンなどのソーシャルメディアを活用したサービス・ビジネスモデルが
紹介されている。まだ、フェイスブックはグーグルの検索連動型広告のような
ドル箱のような稼ぎ方を見つけていないが、インフラと使用してビジネスを
するサービスが広がっているのを感じる。また、ソーシャルグラフをもとにした
購買が進むと検索連動型広告の価値は下がってくると感じた。
最後に、グーグル、フェイスブックともにテクノロジー重視の企業であるが、
フェイスブックのザッカーバーグは、「僕たちは常に会社の中心にエンジニアを
置くし、マーケティングもエンジニアの観点で行っている。それが僕たちの
DNAだ」というのと、「グーグルは研究者の集まり」というのを紹介している。
この辺もなるほどと思った。
それとともに、日本の大企業はそうじゃないのが悲しいと思った。エンジニアじゃないから、
スピード感のあるサービスが提供できないのではないかと思った。
とりあえず、フェイスブックをどう活用していくかは、悩みどころだけど触っていこうと思う。